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稽古について
稽古は武道経験のない初心者から有段者・熟達者まで同じ場所で行います。
初心者の方は、徐々に作法(礼式)を覚えながら、立業(立って行う技)「順刀」という 基本的な技を繰り返して、徐々に居合的な所作に馴染んで行きます。
その後は、個性に合わせて、経験・体力にかかわりなく、無理なく進んで行けます。
居合道には「正・速・強・威」という修業の段階があります。正しい合理的な形から出た速さからは、必然的に強さが生じます。そして、威の心境に進むといわれます。
修業の目的・目標は人それぞれだと思いますが、人生経験や個性、または自己イメージが技に如実に反映されるのも居合道の興味深いところです。
居合道は高齢まで続けられる息の長いもので、自分のペースで一人でも稽古できるものも特徴です。また、動の中に静を兼ね備えており、「自己の内外面の観察」を経て気づきの体験を得ることも可能であるという意味でも味のある武道だと思います。
地味ですが、常に基本に立ち返りながら、自己解釈に陥らぬよう、伝承された元の形に忠実に各人の技量の向上に努めます。
そして、大事なことは、穏やかに楽しく続けることだと思います。
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