床打ち(床切り)と手の内
床打ちも二通りで、手の内不十分によるものと、勝負を決死した後での勢い余ってのものがあると考えている。後者について福井虎雄先生は「元気があって宜しい」と大声で叫んで下さった。 それは十分に敵を切った後であり、物打ちも働いていたからである。手の内不十分のものに関しては、「小指、無名指(薬指のこと)をしっかり絞めて親指の基部で柄を押せ」との檄が飛んだ。 競技においてはこの頃、床打ち即アウトというのが習わしのようであるが、我が道場員はよくよく観察眼を養ってほしいものである。2025.12.18会水

