二歩幅についての教え
足の備えは技の根幹であり、前後の足幅は我が英信流においては二歩幅を旨とする。 その心得は、一歩とは前足と後足の間に一足入った幅であり、半歩とは前足かかとの直後に後足のつま先が従う幅である。 従って、二歩幅とは、多少の個人差はあるにせよ、前足と後足の間におおよそ自分の足が三足入る幅となる。とはいえ個々人の体格等によって寸法が異なってくるのは当然である。 たとえ年齢や身体状況によっては、足幅が不十分にならざるを得ない場合でも、安易に妥協せず、気持ちだけは、あくまでも適正な足幅を認識して指導していかねばならない。そしてそれが正流の継承と言うことである。 英信流においては、足幅が極めて重要であり、剣理の土台を成すものであるから、決して疎かにすることは出来ない。2025.10.22会水
無駄を削ぎ落す
居合に関してある程度のことを習得後、そこからは不必要な要素を削っていくことが、向上のためには有効である。 昔から余計な力や動作を削ぎ落すことを奨励されて稽古してきたが、その大切さが近頃分かってきた気がする。 物を覚えるためには、余計なことを忘れることが必要であり、忘れることは老化現象ではなく、また脳細胞の減少は頭から無駄を無くす合理的発展的節理であるとの説もある。 話が逸れてしまったが、本題の居合に戻ると、確かに無駄を取り除くと新たなことを思いつくし、色々と展開していくことを実感している。 そこから考えると情報に関しても同様、十分留意して取捨選択することは、無駄を削ぎ落すことに通ずると思う。2025.10.14会水

