今年を締めくくるにあたり
「些かも私見を加えず、先師の残された形を豪末も改変せず」との宗家訓を大切に今後も稽古して参りたい。 日々変化する時代に、決して周囲に左右されたり、阿ったりしない希少な者がいて、そういう場があることは寧ろ面白いのかも知れない。...
宗家訓
「当流の居合を学ばんとする者は、古来より伝承せられ、 以って今日に及ぶ当流の形に聊かも私見を加うることなく、 先師の残された形を毫末も改変することなく、正しく後人に伝うるの 強き信念を以って錬磨せられんことを切望する。 剣は心なり。心正しければ剣正し。...
上段に冠る
上段に冠る(河野稔百錬先生述) ① 諸手は深く冠らぬ事、正面より見て鍔が頭にかくれる位を度とす。後頭部よりあまりはなさず。 ② 剣先部は腰より一尺五寸位ひはなして冠ること。 ③ 両肘は窮屈ならざる程度に十分開く事。 ④ ...