正体について
派の別なく居合共通の斬突をよく成すためには、先ず正しい体勢を身に付けなければなりません。 横一文字は正体でなくては切れませんが、そればかりではなく、正体は当流の技のベースとなる大切な体勢です。 そのことについては、大方が認識しているところですが、深く突き詰める人は少ないよう...
創意工夫
お手本も何かを探そうという意識で観察すると、今までは気づかなかったことが見えてきます。 稽古とは探求することですから、何の疑問も持たずにしていては、十年一日の如く何も変わりません。ましてや、自分が日々進歩していないと人に教えることはできません。...
継承・伝承
これまで、拙いことを書き、言ってきましたが、探求には果てがないに違いありません。 度々、正流云々という言葉も用いましたが、今になってはおこがましい限りです。 仮に、先師が残された箇条書きを分かった積りでいても、その技量を図るためには文言の奥深くに立ち入らねばなりません。...
身構えについて
胸郭を開き、首筋を上方に伸ばし、両肩を沈めます。 臀部を後方に沈めて直立します。そうしないと腰が引けて、後ろに曲がってしまいます。 通常での直立は足の中ほどに重心がきますが、動作のための直立では重心は足指に近くなります。手に刀を持っている場合は、いっそう前掛となります。...
細部に入る
体力のあるなしに関わらず、誰でも、何時からでも、筋力と運動能力の向上に努めることは不可欠です。 経験値や経年数とは無関係です。 技の細部に立ち入るためには、技を精密にするための筋力と運動能力が必要です。 運動能力は技術能力であり、筋力は手の内や呼吸、丹田力、気力等に関わって...