テンポの速さ
敵を意識せずに自分勝手にやったでは、間合いも間も無くなってしまう。 長く経験を重ね、居合に慣れてくると落ち着き払ったような間延びした動作になってしまう人が多い。 技をただ形通りにやるのではなく、素早く敵に迫り、間を詰める意識でやることが大切である。実戦では必然的にそうなる。...
気剣体一致
物体である体は常に振動し静止していない。 固体である剣も振動し、気も同様である。 剣は体の一部である手に操られ、体は気が動かすと思われているが、それぞれ独立して勝手に動いている限り一致することはない。 三つが一つになったとき、振動は穏やかに静止し、気剣体が一致する。...
不動の姿勢
先ず、両方の踵(かかと)を付けて立ち、背筋を上に伸ばし、少しも動じることのない「直立不動」(ちょくりつふどう)の姿勢を取り、技は常にこの姿勢から始める。また、全般にわたり不動の姿勢を保つ心持で臨むことが肝要となる。「直立不動」という言葉を21代宗家はよく用いられていた。20...