形と技量
古武道を学ぶためには、古来伝承の形に私見を加えたり、技の理合いを改変してはならないのは云うまでもありませんが。 近頃は理合いも含めて形が多様化していることから、形の比較は論じられるが,技の熟練度(技量)について語られることが少なくなったように感じます。例えば、技のレベルが高...
古武道を学ぶ態度
甲冑組討ちを想定した「諸賞流和術(しょしょうりゅうやわらじゅつ)第68代宗家高橋厚吉先生は、テレビ番組(明鏡止水)において、稽古の目的について次のように述べられていた。 「南部藩の諸賞流は歴史をさかのぼれば1200年の歴史がある武術なんです。人数はそんなに多くはないが熱心な...
無双直伝英信流歎異録(河野百錬著)②
今回は、第二節「抜き付けの事」を謹んで引用させていただきます。 『二、抜き付けの事 居合の生命とする所は最初の抜き付けであることは云う迄もない、にも不拘、刀を鞘から抜き出してしまってから斬付ける人を見受けるが、之は無意味で、どこ迄も鯉口の放れ際はの一瞬に斬りつけねばならぬ。...
無双直伝英信流歎異録(たんにろく)
福井虎雄先生からは、勇往邁進の気概を持って技を行えと指導を受けましたが、正にご自身も躍動感あふれる技を体現されておられました。 道場の稽古でも手順をなぞるにとどまらず気勢気迫が第一であると皆で申し合わせております。 河野百錬先生著の無双直伝英信流歎異録は、吉澤氏より拝借し、...