速さについて
居合に限らず、剣術では「先)についての教えがありますが、それは敵との関係性において、先手を取るということです。 真剣勝負は、一瞬の判断で生死を分けると言われますが、居合においては、不意の襲撃にリアルタイムに応じる術なので、理詰めに考える隙はありません。 また、心の置きかたも重要ですが。それによって敵を斬る方法は教えられていません。心の持ちようは古来伝承の「形」にヒントがあり、その中に心の持ちようも隠されているのではないかと近頃感じております。 居合は敵の不意打ちに応じる術ですから、機敏な動作が必要であることに異論はないと思います。即ち物理的なスピードを要するということです。 つまり、傍からも、敵からも見えるような動作であってはならないと思っております。 達人の技を漫然と見ると、見えたような気がするかも知れませんが、それは決められた手順を追って見ているからであり錯覚に過ぎません。実は達人の一挙手一投足は、如何様にしても自分には見ることが出来ませんでした。 目にも止まらぬ速さとは、動作が自然であるから意識に止まらな
足指の使い方
技の基礎となる足さばきは、迅速かつ効果的でなくてはならない。 そのために、裸足、足袋、履物を問わず、足が床や地面を捉えている必要がある。 足指を用いて床等を捉えるわけであるが、福井虎雄先生の教えがあるとおり、後足の踵を床から三寸(約9cm)浮かせることで、それが可能となる。また、踵を下げアキレス腱を伸ばすと足の運用が不自由になるとの口述もある。 河野百錬先生の姿にも、踵を浮かすことによって、足指で床を捉えていると思われるものが散見される。 居合は、本来形を演ずるものではなく、敵前における武技であることを忘れてはならない。 2026.4.5会水

