上段に冠る
上段に冠る(河野稔百錬先生述)
① 諸手は深く冠らぬ事、正面より見て鍔が頭にかくれる位を度とす。後頭部よりあまりはなさず。
② 剣先部は腰より一尺五寸位ひはなして冠ること。
③ 両肘は窮屈ならざる程度に十分開く事。
④ 上段に冠る時は決して上体を後ろに仰むかぬ事。
上段に冠る(福井虎雄先生述)
① 右手首と肘を曲げ、剣先にて我が首に左側を突き刺すように刀を水平にとりつつ上段に振り冠る。(右拳は三角形の斜辺の上を通る心持のこと)
左手は鞘(鯉口)を臍の前に運び体の中心を通して柄に掛ける。
② 諸手は深く冠らず、正面より見て鍔が頭に隠れる位を度とする。
剣先部は腰より五十糎(約一尺五寸)ぐらいを離して冠る。
③ 両肘は十分開き上体を後に仰向けぬこと。
以上、20代河野宗家、21代福井宗家の著書より。 2022.12.9会水
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