正座の仕方
左膝、右膝の順に床につき、両足の親指を重ね、両膝巾が肩幅より広くならないようにし、両膝の間隔は固く二拳とする。 刀の刃を内側に向けて、鍔が両膝を結ぶ線上にあるようにして右膝の外側より10センチ位離して置く。 両手は腰の付け根より10センチ位前に、中指の付け根の関節が膝巾の中...
先人との対話
伝統は、先人によって創造されてきたものだが、彼らは今それを語ることが出来ない。 稽古とは、先人の築いた伝統の方を向いてするものだが、今生きている者が逆方向に向かうことでその根拠を見失ってしまう。 今や、語りたくても言葉を発することが出来ない先人に思いを馳せることが稽古の本質...
探求
流派の掟は形にあり、微塵も改変してはいけない。 しかし、表面を真似るだけでは、形の本質には至れない。 形を深く探らないと、外観さえも整はないが、逆説的に、外観が寸分違わず整えば本質に至ったとも言える。会水
四本目後
爪立つときは足を左右に開き、左回りで正面に向き切るときに左足が膝横に来るようにし、真正面の後敵に向かって左足を踏み出して切りつける。 右、左、後とも、敵は自分と同方向を向いて座している。会水
伝承
伝承は漠然と思うのではなく、具体的な目標を定め、自分自身で継承に努める事。 継承分だけ伝承出来る。会水
「間(間合)」のこと
「間」は元々何も無い空間なので、認識したり操作することは出来ません。 それをしようと思ったとたんに「間」は無くなくなってしまいます。 無いものが無くなるというのも変ですが、何もないところに余計なものが入ってしまうと言うことです。...
動作を分ける
動作を一つにまとめないで、一時に一動作としたほうがよい。 そうしたほうが、動作に指令が届きやすい。 正座受け流しも爪立つ動作と左足を出す動作は一緒にしないほうが適切だと思う。会水
美しくありたい
美しさの底には本物があり、本物は美しく、底には真実があります。 格好いいのは、それが本物だからであり。うわべだけ装っても仕方ありません。 調和のとれた雑味のないものには美があり、それは慌ただしくなく、概して地味で静かなものだと思います。会水
正座4本目後の足腰について
後ろ向きで爪先を立てるときは、両足の間隔を開いて、正面への旋回に備えます。 左回りで正面を向き返ったときの左足は、右膝の真横まで引き寄せ、切りつける瞬間にその位置から真っすぐに前敵に向けて踏み出します。 そうすることで体の勢いが前方に向かい、剣体の一致も図られます。...
刀の反り
「技」と「刀の反り」のどちらが先なのかは分かりませんが、その反りを生かすことが、居合技の基になるのではないかと思います。 それらは密接に関連していて、刀の反りがないと、小生の居合は上手く出来そうにありません。 反りによって引き切りの効果が得られる等としばしば言われますが、む...