気勢気迫について
剣理を離れて勝手に剣を振るうのではなく、流派の形に忠実であるべきことは勿論ですが、同時にそこに気勢気迫がなくては生きた技になりません。 我が道場では皆それも持っているので、一般よりも力強く、間も詰んでいます。そのような気概が、お互いの稽古の糧になっており、誇りです。...
1パターンに絞る
たとえば、以前は2パターンあると認めていた形や動作が、突き詰めると、本来は一つしかなかったと、分かることがあります。 すると、あり得ると思っていたもう1パターンが成り立たないことを得心し、今後は的を絞った稽古ができるようになります。...
第二回 昇段審査会の開催
審査会を9月19日に開催します。 今回の受審者は2名で、学科・実科とも、無双直伝英信流の正流の技に則った適正な審査となります。 当日、審査後に通常稽古も行います。事務局
「受け流し」の要点(正座6本目の技)
45度方向に左足を踏み出し、左足はそのまま動かさず、立ち上がりつつ、右膝の真横に右足を運びます。その際、左右の足の間隔は肩幅程とし、ちょうどカタカナのハの字が逆さまになったように踏みます。 「受け」と「流し」は一連の動作として行いますが、受ける瞬間の右拳は肩の上方に在ります...
継承について
何事も精神面と技術面が相まってこその継承で、心持の正しさがあって、初めて正しい技となると思います。 伝統工芸品も正しい技法の継承があって成るように、武術も流派の掟を疎かにしては確かな技を残していけません。 しかしながら、その前提として、技に精通していなければ、いくらジタバタ...
技は体裁でやるものではない
技は技術の向上に伴って日々変化して行くものですが、技の本質は年齢や個性によって変えてはいけないものです。 それは、年齢や個性に応じてアレンジしたり、取り繕うことをせずに、本来の技から逃れずに、あくまでも本質を目指すべきであるということです。...
伝統
我が修塾を始めた目的は「わが国の歴史と伝統を尊重し、正正と技を修練し、正しく次代につなげる」というものでした。 そのためには、少数精鋭も悪くはないということを常々発言してまいりました。 伝統を保持するためには、裾野を広くすることが必要だと、よくいわれますが、裾野が広まっても...
姿・形・動作をなぞる
奥深くに潜んでいるかのような技の本質は案外、表面にも姿・形・動作として現れているものです。 姿・形・動作をなぞることで、技の本質を窺い知ることが出来そうですから、やってみる価値はあります。 また、技の本質を見ることは、表出した本質を見ることであると思っております。...
後足について
二歩幅が体勢の基礎となりますが、さらに、正対でも半身でも、後足の膝は屈せずに十分に伸ばし、大腿部と共に締めることが大切です。 膝が弛むと体勢不十分となり、物打ちが弱くなります。 その際、正対のときの踵(かかと)は、床から2~3寸程離し、半身のときは踵(かかと)は床から離しま...
緩急
一本調子な技にならないように動作には、メリハリをつけることが大切です。 そのためには、複数の動作を一度にまとめないで、一節毎に区切りをつけて行います。技と技のつなぎは滑らかにしつつ、動作を引き締めるということです。 そうしていると、自ずと気が発して、動作に緩急がもたらされま...