一本の技
鯉口を切るところから納刀を終えるまでの一本の技を、始めから終わりまでを通して稽古することが原則である。 「抜き付け」「打ち下ろし」「血振り」「納刀」等々を取り出して稽古することは、技を習得する上で大いな助けとなる。 だからと言って、技は一本一本独立し完結しているので、それら...
仲間ということ
仲間という言葉は、武道ては、チームというよりは収まりがよい。 それは、何かを共有していることでもない。グループというようなものでもない。必ずしも目的を一にしているとは限らないが、何かが一緒にありそうなもの。 例えば稽古の場において、同じ間とか間合いの中に居るということは、同...
行連れ、四方切り(刀法)の左足
行連れも四方切りも右足に続く左足は進行方向に真っすぐ半歩出します。 そのとき、左足を右側に寄せれば、右敵との間合いが近くなり、左側に外せば、左敵との間合いが近くなります。 左右の敵との間合いを等しくするために、左足は進行方向から外さないように真っすぐ前に踏み出すことが必要で...
颪、岩波の踵(きびす)
いずれの技も、跳ね上げた後、正面に向き変える時は、踵(かかと)で回ります。 つま先で回ると、概ね一足長、右側にずれて、打ち下ろしの物打ちが、倒れた敵の胴腹ヲ越えて首の辺りになってしまいます。 また、岩波で突く構えに入る時も踵(かかと)で回ります。...
技の持つ振動数
技にも振動数があり、振動数の違いが技に現れます。 物も人も止まることなく常に振動しているからこそ、目に見えるのであって、振動していないものはこの世に存在出来ません、 そして、達人の技は、われわれよりも振動数が多く、かつ高速であると推測出来ます。...
正対について
居合の姿勢には、正対と半身とがありますが、無双直伝英信流では、正対が大本となります。 半身は正対から変わったものなので、半身の姿勢から技がはじまることはありません。おへそが敵に向かっている正対から全ての技が起こります。 横一文字に切りつけるためには、正対であることが必要で、...