道場(修塾)について
修塾は、正統の技を修める場の中に、イメージした(している)ことを試す実験室という一面がある。 稽古がうまくいけば、実験成功ともいえるし、イメージ通りでなければ、新しい発見というおまけが付く。 たた、場当たり的にルーティーンをこなすだけでは、何も変化はおこらない。...
臍下丹田
丹田は、概ね臍下(へそした)一寸五分、そこから一寸五分程奥に位置し、横隔膜は、胸部と腹部を隔てる筋肉の層であり、内臓の中で唯一の随意筋と言われます。 また、横隔膜のすぐ下には自律神経をつかさどる太陽神経叢があり、その三つに意を注ぐことが、武道においては、とても大切です。...
土台としての二歩幅
足腰が充実しないと体が安定せず、そこから打ち出される剣に威力はない。 まず土台としての足が地についていることが、武道には大事である。 居合での二歩幅は最も安定した体勢であり、運足の面では、敵に近づくために不可欠な幅である。...
武士道雑感
有名な新渡戸稲造博士が著された「武士道」は倫理観、道徳観等からの武士の精神性を窺い知ることができる名著です。 ですが、元々は、福井宗家の言葉を借りれば、勇猛邁進の気概をもって戦うという武士の行動規範が武士道であると思います。つまり、戦闘者の思想そのものです。...
武道の姿
相撲で横綱が張り手、かち上げを多用することは姿以前の問題だが、近頃、柔道で背筋を伸ばした立ち姿でなく腰を引いていたり、剣道の正眼の構えでの足幅が広めの立ち姿であったりと、武道本来の姿が変わってしまったことは否めない。 残念ながら、それらの姿には、昔日の豪快さや、武道の正当性...