正対について
居合の姿勢には、正対と半身とがありますが、無双直伝英信流では、正対が大本となります。
半身は正対から変わったものなので、半身の姿勢から技がはじまることはありません。おへそが敵に向かっている正対から全ての技が起こります。
横一文字に切りつけるためには、正対であることが必要で、その時の上体と臍が真正面を向き、両肩は概ね同じ線上にあります。
また、われわれが稽古の最初にやる順刀(その一)は、全てが正対で構成されているので、入門に適した技(形)です。
英信流の横一文字の切り付けは、柄で敵の中心を攻めつつ行いますが、切りつける間際に正対でないと、刀線を真横一文字に通すことが出来ません。
正対と半身の使い分けが体さばきの要諦です。会水
注;横一文字とは、敵の体(胸部など)を真横に切るときの刀線のことで、鯉口から敵までの剣先の軌道のことではありません。