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初心に帰る

居合道への入門のきっかけは、皆様それぞれ違うと思いますが、私はTV時代劇「鬼一法眼」(若山富三郎主演)に竹刀とは違う魅力を感じ、いつか日本刀を扱ってみたいという思いを抱いたことが始まりでした。

その後、最初に拝見した居合の技が、抱いていた思いと一致し、即納得できたでことが居合をはじめた理由です。それは直感のように思います。

振り返るとその技は素人目に地味でしたが、その内に緻密さを感じ、今まで目にしてきた居合の概念が根底から覆りました。

その時の第一印象を裏切られたことは一度もなく、それ以上の技にはまだに出会ったことはありません。本当に幸運でした。

しかしながら、時を経るうちに、組織や行事運営への比重が高まり、多数の方は初心を見失いがちになるものです。しかし入門した当時の気持ちを時々思い出してみれば、主体的に居合道を続けることが出来るかも知れません。

そのためにも、現状や外側のことに心を奪われず、初心に帰ってみることはよいことだと思います。会水

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