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地味な技

日本刀「正宗」の特徴は、「姿は尋常ですが、光を当てて見ると、地肌に銀粉をまいたようなきらめきが見られる」という記事を読み、長年師事した居合の師によくたしなめられた「奇をてらうな」という言葉を思い起こしました。

本物の技は「正宗」のように目を凝らさないと細部は見えてきません。また、その技のレベルに近づいて初めて解ることもあります。

それと、居合技で目に着くところは、癖であったり、未熟さであったりしますので、見極めも必要です。精密な技は、見た目が地味で、シンプルなものです。

かつて教わった「誇張せず、力まず、すらりと抜け」等々の言葉の意味が、この頃分かってきたような気がします。感謝申し上げます。会水

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