技は体裁でやるものではない
技は技術の向上に伴って日々変化して行くものですが、技の本質は年齢や個性によって変えてはいけないものです。
それは、年齢や個性に応じてアレンジしたり、取り繕うことをせずに、本来の技から逃れずに、あくまでも本質を目指すべきであるということです。
たとえ身体が働きにくくなっても、決して誤魔化したり、その場を繕って、年齢や個性と折り合いを付けるようなことはしたくないものです。
戒めたいことは、その場、その時の自分の技を正当化しないことです。
技は、体裁よく見せるためにやるものではなく、樹木が時を経て、たとえ葉の色合こそ変わっても、その立ち姿だけは変えない古木に習うことも、一つの潔さだと思います。会水