「古い技」という言い方
昔日、「技が古い」という言葉を聞いて、居合は古武道なのだから、古いのは当たり前ではないかと思ったことがあった。
確かに、古武道を学ぶにあたっては、過去に遡って行くのが正しい態度であり、原点に向かって歩みを進めるべきである。それが古武道修業における進歩である。
昔日に聞いた「技が古い」とは、その進歩の後が見て取れないということであったのであろう。
日々の技前が変わることと、古来伝承の技を変えることは、別次元のことである。前者は進歩であり、後者は伝統の改ざんである。
我々は、伝統を守りつつ、日々変化して行くべきである。2023.5.16会水
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