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「横一文字」と「打ち下ろし」

  • 5 時間前
  • 読了時間: 2分

 武技である居合が、今やアート化しているように私の目には映ります。むしろ形骸化とも言えるのではないでしょうか。

 

 戦国時代に編みだされた技が、今日、実戦の場がないとのことで、現代的な解釈で捉えたのでは元も子もありません。

 

 穏やかで落ち着き払った技が評価されることは、少なくとも私の若い頃にはありませんでした。

 

 このような観点をもって、以下を述べます。

 

【横一文字】

 私も昔は、「鯉口を離れた瞬間に切っ先が上方に向かう」ことを叩き込まれました。

 

 今では、その技法が広く普及し、常態化しておりますが、それでは実戦から遠ざかってしまいます。

 

 私は独立以来、目指すべきお手本を変えました。

 

 新たなお手本によると、「鯉口を離れた切っ先が上方に浮き上がることは、どの場面を切り取ってもあり得ず、鯉口から的(始めに当てる場所)まで、直線的に向かう」ということです。

 

 切っ先が上方に浮き上がると、的(始めに当てる場所)までの距離か伸びる(遠くなる)ことで、物理的な時間がかかり、間合いとの距離も遠くなります。

 

 【打ち下ろし】

 これについても、かつて「切っ先は弧を描くように、円運動を旨とする」という教えがありましたが、それが誤解され誇張され、今や天井を切るが如くが常態化しております。

 

 打ち下ろしの目的は敵を切ることなのに、頭上で剣先を回すことは、正に天井を切るに等しくなり無意味なことです。

 

 横一文字と同様に、打ち下ろしも、的(敵)に対して、最短距離であるべきです。

 

 切っ先は、敵に一点集中させることで、距離も時間も短縮され当たりも強くなります。

 

 この度は、横一文字と打ち下ろしについて述べましたが、居合においては全ての場面において、最短距離が原則です。居合は速度が生命線です。2026.3.20会水

 

 
 
 

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