「見る目」の変化
自分達の尺に合わない技は全く受け付けられず異質に見えた時期もあったが、独立して広く外を見るようになり見方も変わってきた。
自己の基準に合わないものは、正しくないという傲慢さがあったかもしれない。そういう態度は、反作用で他からも同じような目で見られることになる。
もちろん、自分達の目標は少しもブレることはないが、「万物は全て師」と言われるように、たとえ他流派でも、たとえ自分が指導している初心者の一挙手一投足の中にも、自分より優れてうなずけるものを発見することは出来る。
自分に確固とした目標があろうとも、人は日々変化し、先週の稽古時とは同じ技ではなく、またそうでなければ進歩はない。進歩とは目標に向かって歩みを進める事である。
見た目の変化のみならず、技の本質的な部分も探求していれば、当然、異なった見解が必ず出現するはずである。
重ねて申しますが、それでも目標は、少しも変わることはない。2021.11.17会水
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