居合を学ぶ方々へ
居合をされる目的は多様だと思いますが、深く学ぼうとするならば、先ずは目指す対象を定めることだと思います。
例えば、正統正流を学ぼうとするならば、正統性が認められる対象を求めることが第一段階です。そうしないといつの間にか自分自身が正統の基準になりかねないからです。
しかしながら、正統性については多様な議論もありますから、それを突き詰めるために多くの時間を費やすより、自らが信じるもの(正統と信じるもの)を選ぶのがよいのではないでしょうか。
次には、「誰誰の技を継承する(継承している)云々」と漠然と言うのではなく、それを公表するからには、学ぶ対象の技をよく観察し、個々の技前を手本として習字の練習の如く、それに沿った具体的な稽古をしてこそのものだと思います。
要するに、目標を明確にし、目標とした対象を崇めたり、それをアピールするに留めず、その技前を具体的に稽古に落とし込んで行かねば、ただのお題目に終わってしまうということです。2022.4.8会水
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