技前における基本の重要性
基本とは初心から熟達に至るまで、外してはならない流派における掟であります。
つまりそれは初心における基礎固めのための初歩的な事柄ではなく、むしろ終生目指すべき真髄であるわけです。
宗家訓にある「居合を学ばんとするものは、技の末を追わずその根源を糺せ」とあるが、その根源に当たるのが基本というものの真意であると思います。
この度、久しぶりに演武会らしい場に臨み、7本を奉納しましたが、その後その映像を見て、自己が目指している技前(福井虎雄先生)との差異に愕然としました。
種々考察したところ、その差は元々の技量、クオリティーの差にあることは明らかではありますが、ことごとく基本が欠落していることが分かりました。
初心に立ち還り、基本を学びなおす思いを新にした次第です。2023.11.2会水
Comments