武技と人間技
居合道では、人間の自然な身体機能に任せるのではなく、先人が編み出した武技に自分の身体の方を合わせていくものです。
技を体力や身体能力や個性に合わせる、いわゆる人間技では、たとえ上手でも正確に技を伝え残すことは出来ません。
伝統を紡いでいくためには、やはり、厳密に形を遵守していかないとなりません。そうでないと何れはスポーツ化へと向かうことになります。元々、嗜む目的が異なる古武道とスポーツは明確に分けて考える必要がある所以です。
特に居合の修練は、武技的に身体全般を改造していくものなので、時には、無理やり鋳型に自分自身を流し込むような不自由さ、不自然さが感じられることもあります。
しかし、厳密に形を追求することでこそ、人間技の延長ではない、武技としての見事な技が出来上がります。会水
Comentarios