演武における間合い
昔日、師から「演武を拝見するときは、演武場への入り方や礼式まで漏らさず目を凝らして観よと」言われた。
そのような訓えは言葉にしないと継承することが難しい。師はそのまた師から発せられたフレーズをそのまま言っていたようだ。これが伝承ではないだろうか。
本題から逸れてしまったが、演武においては、技そのものも大事ではあるが、技と技のつなぎ、即ち次の技に移るときの目付、呼吸、定位置へ戻る時の足捌き、座り方、座ってから技を起こすまでの間も含めて演武の醍醐味であると思う。
僭越ながら小生は、打ち振りばかりでなく、演武位置に着く(検証者の号令は、入場ではなく位置に着けと習ってきた)ところから退場までの全てが演武の際の技量であり、評価の対象であるべきと考えている。2023.1.11会水
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