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礼式(作法)について

・居合の稽古や演武場所に立つ時、あるいは誘導するときは「位置に着く(着け)」というのか適切であり、「入場」という言葉は馴染みません。その際に上座・下座の認識や、周辺との距離感にも気を配ることが必要です。 

・神前(神殿)に対する礼は、当然、対人ではないので最敬礼になります。刀礼(刀に対する礼)は、刀を単なる道具としてではなく、霊器日本刀との認識で敬虔な気持ちで行います。間違ってでも、刀をまたぐような行いは居合人として失格です。また、自分の刀をまたがれるような場所に置くことのないように大事に取り扱って下さい。もう一つが対人の礼になりますが、例えそれが敵であったとしても敬意をもって、気持ちを込めて行うのが武人の礼だと思います。 

・刀を帯に差すことを「帯刀(たいとう)」と言い、逆の動作は「刀をはずす」と言います。「外刀(げとう)」という言葉は音の響きからも馴染まないと思います。 

・提刀(さげとう)は刀を持った左手を左腰に軽くつけた姿です。腕をだらりと伸ばした状態では、しまりがありません。 

・前記の神前に対する礼のときは、右手で鞘(さや)の峰(みね)部に人差し指を伸ばして刀を持ち、右手を右大腿上部側面につけた姿から、背中は丸めずに腰から上体を前傾さる心持で、対人の礼より深く頭を下げます。その時の留意点は、右手ははじめに大腿部につけた位置から移動させないようにします。礼とともに右手を下方にスライドさせてしまっては姿形がくずれてしまいます。

・礼式は、伝統に基づいた作法として大切なものですから、ルーティンにならぬよう、そのつど、正しく丁寧に行うことが必要です。常に品格のある所作を心掛けたいものです。会水

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