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横血振り

「居技の場合」

打ち下ろした位置から布を裂くように一尺(約30センチ)右に開く。

鍔は膝の線、拳は膝の高さとし、刀身が概ね真っすぐ前方に向いている。

「立技の場合」

右真横に衣を裂くように開く。真横とは、打下ろした拳の位置が前後しないように真右に開くこと。

拳は腰(おへそ)の高さとし、右ひじが曲がらぬように柔らかく伸ばす(強く伸ばすと肘に過度な負担がかかる)。

刀身は概ね真っすぐ前方に向いている。打ち下ろした位置からの距離は、当然居技の場合よりは遠くなる。その距離は体格にもよるが、通常は約50センチ前後となる。

注1:正座の抜打ち、立膝の真向は居技だが、血振りは立技と同様とする。

注2:正眼からの血振りの場合も、その方法は居技、立技と同様とする。

注3:横血振りはいずれも、手元からではなく、切っ先から運ぶ心持とする。

以上、福井聖山21代宗家、江坂静厳範士のご指導より。会水 

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