横血振り
- 山崎修明
- 2020年1月15日
- 読了時間: 1分
「居技の場合」
打ち下ろした位置から布を裂くように一尺(約30センチ)右に開く。
鍔は膝の線、拳は膝の高さとし、刀身が概ね真っすぐ前方に向いている。
「立技の場合」
右真横に衣を裂くように開く。真横とは、打下ろした拳の位置が前後しないように真右に開くこと。
拳は腰(おへそ)の高さとし、右ひじが曲がらぬように柔らかく伸ばす(強く伸ばすと肘に過度な負担がかかる)。
刀身は概ね真っすぐ前方に向いている。打ち下ろした位置からの距離は、当然居技の場合よりは遠くなる。その距離は体格にもよるが、通常は約50センチ前後となる。
注1:正座の抜打ち、立膝の真向は居技だが、血振りは立技と同様とする。
注2:正眼からの血振りの場合も、その方法は居技、立技と同様とする。
注3:横血振りはいずれも、手元からではなく、切っ先から運ぶ心持とする。
以上、福井聖山21代宗家、江坂静厳範士のご指導より。会水
最新記事
すべて表示泰然自若として急いてはいけないとか、言われるが、それらは心構えのことであり、内面の問題である。また、段位相応の技前と言われることもあるが、ある意味技前と段位を同列に考えるのは難しい面がある。 時として、堂々たる落ち着いた技前等として評価されることがあるが、それらは決して...
私は自分の信ずる正統正流の技前を継承するための指導をしている。 自分が習い、憧れの師の技前に違わぬよう、それが忠実に伝わるよう自分なりに努めているつもりである。 ~の様に、~のような感じで、と言う観念的なことや、何かに例えてイメージ化するような説明は出来る限りしない...
この概念も「序破急や間合い」と同じく、深堀されているところを見聞した覚えがない。 「無念無双」は昔日から耳慣れた言葉であり、武術家等が修行を通して追い求めてきた、深奥な境地でると認識してきたし、いまもそう思っている。 ...
Comments