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常に初心

初心に帰ることは進歩のために欠かせないことである。


それは何時も原点に戻ることの有用性として、古くから武術鍛錬のセオリーとされてきたことである。


では、何処に戻るのか、初心はどこに在るのかと言うことになる。


それは入門したいという思いを抱いた時なのか、始めて手ほどきを受けた時なのか。或いは流派の基本を知った時なのか。


例え自分にとっての初心がどこに在るのかを決めたとしても、その時点の自分は既に存在せず、ぼんやりとした感覚、それも現時点からの想像でしかないのが普通である。


また、仮に一時的にそこに戻れたとしても、その一時点から具体的にどの様に展開していけばよいのであろうか。思うに、一時的ではなく、常に初心の状態に在らねば、それは架空の上で上滑りすることになってしまう。


「常に初心」とはどのような心境であろうか。


以上が小生からの初心に関する問題提起である。これを探求することは無益ではないと思う。2022.6.13会水



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