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応挙の写生

  • 執筆者の写真: shujuku
    shujuku
  • 2022年4月25日
  • 読了時間: 1分

門外漢ながら、書道では臨書が重んじられ、絵画にはスケッチとか写生という技法があります。


居合は普通、大まかな手順とフォームから覚え始めますが、ある程度できた後は、それ以上深く立ち入らなくなってしまい、終生その域を出ない向きも多いようです。


しかしながら、それは序の口ですから、再び手順とフォームに立ち返って、ゼロベースから再スタートする心構えが必要です。稽古とはこれの繰り返しです。


手順とフォームについて改めて、お手本をよくよく観察してみると、見過ごしてきたことに新たに気づかされることがたくさん出てきます。この発見が稽古における進歩です。


観察の仕方は、常々稽古を共にしていないと共有出来ません。何事も一朝一夕にならず、そこに同じ床を踏むことの価値があります。


「円山応挙は、精細な写生をあらゆる角度から行い、それらを消化し再構成、つまり新しい組み合わせを行って理想的な絵画に仕上げれば良いとするのである」と冷泉為人氏は、「応挙の写生図」(大手前女子大学論集)の中に記されています。


居合にも通ずるものがあります。2022.4.25会水


 
 
 

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