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見方の違い

居合は剣道のような対戦がないため、評価者の「感性、指導者、熟練度、所属組織」によって判断が大きく異なるものである。


とにかく、その判断は評価者の頭の中にあるものだから、演武者はあずかり知らぬことで、一々それに翻弄されずに各自の信念に基いて正々堂々と演武して欲しいものである。


書道においては、日本人は文字の意味や筆法・筆触よりも、造形の全体像に着目するのに対して、中国では書かれた文字の意味や背景に思いを馳せる傾向があり、作品の文字数も多いそうだ。これは形成過程の文化の違いであろうか。


居合では、見た目の印象や醸し出される雰囲気などの全体像を見る向きもあるが、武技としての技の意義、動作の合理性や有効性とともに、敵を圧する勇往邁進の気概に着目することが、本来の姿ではなかろうか。2022.8.7会水



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