本日の昇段審査会にて
当道場の三名が、それぞれの段位に見事に合格しました。本当におめでとうございました。 私自身の信条でもありますが、大会や昇段等の節目、節目に、初心に帰って、一から、ゼロベース感覚でやり直してみるのは如何でしょうか。居合は芸術ではないし、先程までのものは、さっさと捨ててゼロから...
礼式(作法)について
・居合の稽古や演武場所に立つ時、あるいは誘導するときは「位置に着く(着け)」というのか適切であり、「入場」という言葉は馴染みません。その際に上座・下座の認識や、周辺との距離感にも気を配ることが必要です。 ・神前(神殿)に対する礼は、当然、対人ではないので最敬礼になります。刀...
段位について
考え方はいろいろですが、まず初段は、一応その道一人前であると言えるのでその資格程度は下げないほうがよいと思う。単純に、二段は字形から一の継続、三段は一、二の完成。三は「参加」する等の参とも書くので、ここからが一人前なのではないかと考えたこともあった。昔の剣道界では合格率が急...


正しい姿勢
5月3日の昇段審査会に備えて、今日は一人ひとりリハーサルしました。仕上がりも上々で、姿勢がよいので見ていて安心でした。でも、姿勢はそれが単独で成り立つものではなく、合理的な動作から出てくるものですから、皆さんの日頃の鍛練の賜です。当道場ではあくまでも正しい形と、正しい理合い...
先手必勝とは?
稽古場の窓の外に桜の花も見えて、春らしい季節になりました。 昨日の稽古中に、先に仕掛けるのは、必ずしも有利とは言えないという話が出ました。 皆さん、いろいろとご存じで、拳銃による決闘でも先に仕掛けた方には分がないという検証結果もあるそうです。何故かな?と考えていたら、相手の...
剣の速さについて
以前に抜刀の速さについて、当会員と話したことがありました。 始めは皆さん、スピードへの憧れもあり、電光石火に勝敗を決するという神業的なイメージを居合に持っている人が多いようです。 かつて学生の頃に講談社野間道場での、持田十段の剣道を拝見しましたが、確か80歳を超えた先生が、...


個性
人に感動をあたえたり、楽しんでもらうために、工夫し努力を重ねている世界では、それは正しい。 でも、居合では、音楽の原曲を変調して情感を出そうとするようなことは似合わない。 そもそも、居合は敵との攻防のために創案されたものだからです。...


一年経ちました
富岡区民会館の修塾稽古の見学に来たのがちょうど去年の3月26日で、早一年経ちました。 稽古前の和やかな雰囲気が、こちらの稽古場では神坐となる富岡八幡宮への礼で稽古が始まると、凛とした空気に一変し、濃密な時間を過ごしたことを覚えています。...
刀の長さ
昨日、少し長めの刀で稽古した。普段用いているものを修理に出したためだ。 刀の長さは、身の丈に合ったものがよいと言われ、使い始めたものが、やがて自分の基準となる。そして、それより長くても短くても不都合を感じるようになるのが普通だ。...


マインドフルネス
今日の稽古で呼吸のことを話した。呼吸はまずしっかり吐き(人を呼ぶときには息を吐くから呼というらしい)腹式でお腹がふくらむように吸うと空気(酸素)で肺が満たされる。 そのときに横隔膜が下がりその圧でお腹がふくらむという仕組みだ。腹部の脳ともいわれる「太陽神経叢」という精神の司...