稽古について思うこと
習字でお手本をなぞりますが、 居合に限らず、 努力ではなく、何かをとことん真似していると、新しい発見が生まれます。 普通、目標とする対象を真似るわけですが、その際、目標と自分との間の差異を埋めようとして、色々と比較検討したくなる気持ちも分からなくはないですが、芸術ではない居...
再び姿勢について
フィギュアスケート羽生選手の体軸云々についてのTV報道を耳にしましたが、しっかりとした彼の体軸が、隅々まで行き渡ったスムーズな演技のもとになっているように思えます。 居合では姿勢がとても大切で、姿勢がよくないと、本来持っている力が発揮できずに、もったいないことになってしまい...
稽古時の心持ちについて
稽古のもともとは「古(いにしえ)を考えること」というの意味ではありますが、過去に身を置くことではなく、技は今のこの瞬間に在るものです。また、追体験するということともは少々異なります。 先師の技や他人の技を第三者が、体験することは出来ないからです。...
新年に当たって
言葉はどこまでも空虚なものではありますが、今年も時々日記に投稿したいと思います。 以前の所属道場では、元日の朝に初稽古があり、初めの一本目を真剣勝負のつもりで抜きましたが、それが稽古の本質かも知れません。 時には、稽古で調子が思わしくないと感じるかも知れませんが、それは、技...
品格ということ
「品格」という言葉は居合道でもよく言われますが、その定義は一言では説明しにくいものです。 まず、「品(ひん)」という言葉は、「恩(おん)」や「分(ぶん)」とともに、日本語特有の思想であり、その根源は日本の皇室の品位、品格にあります。...
神州居合道連盟大会にて演武して
この度の演武参加者は各々、感じるところがあったかも知れませんが、私の感想はを以下のとおりです。 居合は彼我の関係性における間と間合いが最も大切であるが、万物と一体となれれば、自他(彼我)の区別さえ無に帰すのではないか。 演武に当たっては、急ぎ慌てず、居つかず、一節一節をおろ...
演武会について
11月3日に神州居合道連盟演武大会、昇段審査会が行われる。 居合は自己研鑚の道であり、元々は見せるためのものではないが、演武会は、参加者が日頃の鍛練の成果を発揮する自己修練の場であるとともに披露する場でもある。また、他道場の技前に触れる機会であるから、お互いに大事にしたい。...
初心を忘れず、原点を思う
昨日の稽古時に、無双直伝英信流の宗家訓を披露配布した。 それは、「当流の居合を学ばんとする者は、古来より伝承せられ以って今日に及ぶ当流の形に聊かも私見を加うることなく、先師の遺された形を毫末も改変する事なく…」で始まる正統正流伝承の訓である。...
当日記欄
お陰様で半年余りが経過しました。その間、各種の投稿をいただきましたが、これからも、相互の意見交換の場としてご活用いただきたいと思います。内容については、個人の意見や感想、各種体験談、PR、その他、居合限定でなくてもよいと思います。投稿(画像も可)方法についてはお問い合わせ下さい。
刀の取り扱いについて
日本刀は、神器・霊剣といわれ、単なる道具・器物とは異なるものです。居合道の礼式(作法)において、刀に対して礼をする所作があることからも、単なる道具ではないことが解ります。 武士の魂と言われる刀ですから、丁寧に慎重に取り扱うことが大切です。...