技の土台になること
細かい技術の前に、基礎の習得が先決です。 下記が、技の基礎となります。 ◎正しい姿勢 ◎正しい握り ◎正しい足幅 ◎正しい目付 ◎正しい刃筋 上記の基礎事項は、足幅が姿勢に影響し、姿勢が目付に影響し、握りが刃筋に影響するように、それぞれが関連しているので、どれも欠くことが出...
観察することについて
見取稽古をするときは、漠然とではなく、時には呼吸を合わせて見るなど、細かい動作や形にまで気を配ってよく観察することが必要です。映像で観る場合も同じですが、観察してイメージできたことを、自分で試したり、真似たりすることは、技の習得には大切だと思います。私はこれまで、目標とする...
覚えた言葉をそのまま使う意義
8月14日に投稿した「指導するときに大事なこと」の文中に、覚えた言葉をそのまま使うという一文があります。 先師から教わってきたことを、自分の言葉(フレーズ)で置き換えてしまうと、一見同じ様でも、本質から外れてしまうことがあります。言葉の使いようで、元々の教えではなく、単なる...
指導するときに大事なこと
指導することも稽古のうちですからしっかりとしたプログラムをもって行います。 ます、今日のテーマを予め決めてから指導を始めます。 自分の稽古も、同じく今日のテーマを絞らないと、漫然とした動作の繰り返しになってしまいます。どちらも、よくばらずに、ポイント絞って行うと効果がありま...
私が思う、居合の心持ち
・現代における居合道は仮想敵を相手にしていますが、それは自己が想定するものですから、個性や修業の段階によって、その概念は変化するものです。 ・二人で行う「太刀打之位」という居合道の形では、打太刀と仕太刀に分かれて稽古しますが、一人で仮想敵を相手に行う場合と同様に、あまり相手...
鼻濁音(か゚き゚く゚け゚こ゚)について
ガ行の濁音(がぎぐけご)に対して、鼻濁音は(か゚き゚く゚け゚こ゚)と表記され、発音が柔らかになります。例えば、歌う時に鼻濁音を使うと、音色が滑らかになり、音域も広がるといわれております。 鼻濁音とは、鼻から抜ける濁音のことですが、通常の発音より多くの空気を鼻に通して出す音で...


五戸先生書道展にて
銀座鳩居堂・画廊にて開催されている「2017臨泉会選抜小品展」にて、五戸先生の書を拝見してきました。「洗心」の書には、普段からの実直さが感じられました。(写真:「洗心」の書の前にて、右が五戸先生) 五戸光岳先生は、青森県八戸市で、「五眼館」館長として、書道と居合道を指導され...
習うこと教えること
初心者の方は、誰しも、居合に対して、速い、強い、動的か静的かなど、色々なイメージを抱かれていると思います。それらは、実はどれも当っておりますが、第一印象も大事にしながら、気長に続けていただきたいものです。 先輩方もそれそれに個性がありますから、表現方法は若干違うと思いますが...
武道の国際化について
先の敗戦後、連合国から「武道禁止令」が出されましたが、気概ある武道家たちの地道な活動のお蔭で、復活するに至りました。しかし、剣道はやむなくスポーツという形式をとらざるを得ない状況下がしばらく続いていたそうです。日本刀を用いる居合道においては、さらに厳しい時代だったと諸先輩か...
武井三次さんが遺してくれた言葉
「居合道修塾」の礎を築いて下さった、武井三次さんは、合気道においても、植芝開祖の指導を直に受けられた経験の持ち主で、武道理論に精通した方でした。そして、武井さんは、私達メンバーに対して、いつも穏やかに親しく接して下さり、数多くの学びを与えて下さったことが、昨日のように思い出...