応挙の写生
門外漢ながら、書道では臨書が重んじられ、絵画にはスケッチとか写生という技法があります。 居合は普通、大まかな手順とフォームから覚え始めますが、ある程度できた後は、それ以上深く立ち入らなくなってしまい、終生その域を出ない向きも多いようです。...
当道場の稽古もよう
当道場は、無双直伝英信流の居合道を学んでおります。 当流は、永禄年間(約480年前)に最上家の家臣・林崎甚助公によって起こされ、歴代宗家によって現代まで継承されております。 とりわけ、当道場は無双直伝英信流第21代正統宗家の技前をお手本としております。...
言葉の説明①
(彼我の距離) 間合いとは彼我の距離である。 居合における彼我とは、敵と我である。 敵との間合いを詰めなければ、物打ちは敵に届かない。 刀を振るってから、間合いを詰めても無意味であように、詰めるのが優先されるのは言うまでもない。...
居合を学ぶ方々へ
居合をされる目的は多様だと思いますが、深く学ぼうとするならば、先ずは目指す対象を定めることだと思います。 例えば、正統正流を学ぼうとするならば、正統性が認められる対象を求めることが第一段階です。そうしないといつの間にか自分自身が正統の基準になりかねないからです。...
昔の基本に戻る
今開催されている、フィギュアスケートの世界選手権で日本女子選手が高得点をあげたことに対し、ロシア人コーチが、ロシア選手が出場していれば、一位にはなれない。坂本選手のスケートは20年前のものだと評していた。 そこでは歓迎されない言葉として取り上げられていたが、古武道を学ぶ小生...
武技としての本質を求めて
敵を倒すために生じた元来の武術は、心を養い、体を鍛錬する道として武道に昇華され現代に至りました。 しかしながら、心を養うことについては、昔日から無心になることが武術の先人達から語り継がれ、心は滅すべきで、心を養うとはそれに反すると思う訳です。...
あわよくば残せるもの
残せるものは、宗家のご本と、そこに書かれていることの読み取り方です。しかしながら、これほど確かな伝承はないと近頃思います。 このブログの内容も、毎回主旨は変わらず、宗家の言葉、文章、動作を拝見して、自分が感じたり気づいたことを書いております。...
立技・番外の形(4本)
先週に続き皆で稽古した。 番外は多敵の技なので、敵との距離感、敵刀の切先の位置、間合いを図るための運足について稽古した。 一人でやる形ではあるが、居合道形(太刀打の位)と同様に間と間合いを実感し易く、居合道経験の深浅に関わらず稽古したい技である。2022.2.19会水
動作を区切る意味
技の動作を一節一節区切ると、各動作が際立ってくる。 一挙動にして、動作を混ぜてしまうと、境目がなくなってしまい、その技の意義や各動作の目的が曖昧になってしまう。 因みに、21代福井宗家には一挙動は見受けられない。2022.2.13会水
正統正流について
当方は「正統正流を目指す者」という態度で稽古している。謙虚でありたい。 正統宗家は自分が正統であることを知っているので、その都度名乗る必要はない。 われわれが、正統正流を名乗ると、取って代わろうとしているのかと思われてしまう。...