言葉の説明①
(彼我の距離) 間合いとは彼我の距離である。 居合における彼我とは、敵と我である。 敵との間合いを詰めなければ、物打ちは敵に届かない。 刀を振るってから、間合いを詰めても無意味であように、詰めるのが優先されるのは言うまでもない。...
居合を学ぶ方々へ
居合をされる目的は多様だと思いますが、深く学ぼうとするならば、先ずは目指す対象を定めることだと思います。 例えば、正統正流を学ぼうとするならば、正統性が認められる対象を求めることが第一段階です。そうしないといつの間にか自分自身が正統の基準になりかねないからです。...
昔の基本に戻る
今開催されている、フィギュアスケートの世界選手権で日本女子選手が高得点をあげたことに対し、ロシア人コーチが、ロシア選手が出場していれば、一位にはなれない。坂本選手のスケートは20年前のものだと評していた。 そこでは歓迎されない言葉として取り上げられていたが、古武道を学ぶ小生...
武技としての本質を求めて
敵を倒すために生じた元来の武術は、心を養い、体を鍛錬する道として武道に昇華され現代に至りました。 しかしながら、心を養うことについては、昔日から無心になることが武術の先人達から語り継がれ、心は滅すべきで、心を養うとはそれに反すると思う訳です。...
あわよくば残せるもの
残せるものは、宗家のご本と、そこに書かれていることの読み取り方です。しかしながら、これほど確かな伝承はないと近頃思います。 このブログの内容も、毎回主旨は変わらず、宗家の言葉、文章、動作を拝見して、自分が感じたり気づいたことを書いております。...
立技・番外の形(4本)
先週に続き皆で稽古した。 番外は多敵の技なので、敵との距離感、敵刀の切先の位置、間合いを図るための運足について稽古した。 一人でやる形ではあるが、居合道形(太刀打の位)と同様に間と間合いを実感し易く、居合道経験の深浅に関わらず稽古したい技である。2022.2.19会水
動作を区切る意味
技の動作を一節一節区切ると、各動作が際立ってくる。 一挙動にして、動作を混ぜてしまうと、境目がなくなってしまい、その技の意義や各動作の目的が曖昧になってしまう。 因みに、21代福井宗家には一挙動は見受けられない。2022.2.13会水
正統正流について
当方は「正統正流を目指す者」という態度で稽古している。謙虚でありたい。 正統宗家は自分が正統であることを知っているので、その都度名乗る必要はない。 われわれが、正統正流を名乗ると、取って代わろうとしているのかと思われてしまう。...
言葉による技の伝達
和歌は大和言葉に代表される我が国固有のもので、その文字数で情景を見事に伝えられる言語は他にはないそうです。 日本固有の居合道を鍛錬するためには、日本人の精神的面も同時に学ぶ必要があり、その基礎をなすものが言葉だと思います。居合の形は和語で組まれた技と言えるかも知れないと思い...
写真の撮り方
居合の写真は、横版より縦長の縦版で撮った方が、技全体がよく見える。横版では技全体は写らない。 ビデオでも写真でも、足先や肘、剣先が欠けているものは、臨場感がなくて残念である。 人の技を見る時は、どこも欠けることなく見える場所に移動したほうがいい。その時、天井から床まで全部見...