抱負
技前は、細部まで疎かにせず、ほどほどのところで折り合いを付けず、向上を目指す。 先入観に囚われず、一つ一つを見直す。2022.1.3会水
武道の本質
古来の武道の消失とともに武道の真髄も失われてしまうのではないか。 武術の本質は元々対敵にあり、そこを求めるところに稽古の奥深さがあるように思う。 昔ながらの形や動作は、現代武道の経験者には、不自然でスマートさが欠けるように映る面があるかも知れないが、それは古武道の欠点ではな...
握りについて
柄手・鞘手は小指、無名指(薬指)に重きを置いて、他の指は添える程度に柔らかく用いるといわれるが、それのみでは手の内は収まらない。 確かに両指は大事だが、手の内には、拇の付け根やその他の指、掌中までが含まれている。 そのためには、柄に対して手指を斜めに握るのではなく、手指が柄...
工夫すること
稽古していれば誰でも疑問は出てくるが、何の疑問も生じないとしたら天才か、何かの固定観念にとらわれている人だと思う。 その時は、即座に質問してしまうか、試行錯誤して自分で解決するかのどちらかであり、ケースバイケースである。...
差異・目標
目標に達する方法は一つではないし、性格等によってアプローチも色々で個性もある。 剣理が違う流派からの転入でも、目指すものが変わるという自覚で臨めば、経験が役立つ。 同じく、他道場からの転入の場合も、新たな環境で心機一転という気持ちでやれば、これまでの経験は生きる。...
「見る目」の変化
自分達の尺に合わない技は全く受け付けられず異質に見えた時期もあったが、独立して広く外を見るようになり見方も変わってきた。 自己の基準に合わないものは、正しくないという傲慢さがあったかもしれない。そういう態度は、反作用で他からも同じような目で見られることになる。...
溌剌とした技
少しくらい力みがあろうとも溌剌とした技は見ていて小気味よい。 生き生きとした目で前方を見据えて、気持ちを前面に出して切りつける技には見ごたえを感じる。 たとえ力が入り過ぎていても、それは気持ちがこもっている証拠であり、それも緩急の一つだと思うくらいでよいと思う。...
着座
直立不動の姿勢から膝を左右に開き、袴の裾を手のひらで左右に捌き、左膝、右膝の順に床に着ける。座した時、左右の膝の間隔は先端部で概ね固めの二握りとなる。2021.11.6会水
納刀
鯉口を握り、手首を用いず鍔元五寸の峰部を人差指と親指の交点に直接運び、右手を右斜め方向に低く運び、刀を平らにして切っ先三寸を素早く納め、その後は徐々に納め、鍔元五寸は静かにゆっくり納める。納刀し終えときは刀が平らになるようにする。2021.11.6会水
テンポの速さ
敵を意識せずに自分勝手にやったでは、間合いも間も無くなってしまう。 長く経験を重ね、居合に慣れてくると落ち着き払ったような間延びした動作になってしまう人が多い。 技をただ形通りにやるのではなく、素早く敵に迫り、間を詰める意識でやることが大切である。実戦では必然的にそうなる。...