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武道の国際化について

先の敗戦後、連合国から「武道禁止令」が出されましたが、気概ある武道家たちの地道な活動のお蔭で、復活するに至りました。しかし、剣道はやむなくスポーツという形式をとらざるを得ない状況下がしばらく続いていたそうです。日本刀を用いる居合道においては、さらに厳しい時代だったと諸先輩から伺ったことがあります。

時代を経て、今では、柔剣道は海外へ著しく普及しましたが、それは、一概によいことばかりではありません。国際化すれば、同時に国際基準化が進むことになり、それは、固有の伝統の消失にもつながるからです。聞くところによると、例えば、国際柔道連盟制定の審判規定が日本の国内大会にも適用されているそうです。

何だか、逆輸入みたいで複雑で残念な気持ちです。この辺で原点回帰し、純粋な伝統技能を守りたいなら、国際団体におもねるのをやめて、日本独自の道を歩むことも選択肢の一つです。これは、真摯に伝統武道を学びに海外から訪れる方々への期待お裏切らないためにも考えるべきことです。

居合道はまだまだ、国際化までは行っていませんが、将来の普及を考えるときには、以上の点をしっかりと考慮にいれて置かなければなりません。

武道に限らず、普及すればするほど、底辺は広がりますが、反面、密度が薄まってしまう恐れがあります。私たちは、急がず着実に仲間を募り、先師の教えを地道に誤りなく伝えて参ります。。会水

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