技の進歩
居合で、進歩というと伝統と相反する言葉のように感じます。上達というニュアンスでもなく、あまり具体性がありませんが、「歩みを進める」というと違和感がなくなります。 問題は歩む方向です。 昔、ある居合人が熱心に稽古している方に対して「君の技は古い…」ということを言われました。古...
先ず姿を整える
居合道修業の眼目である「正・速・強・威」の中でも、特に「正」に重きを置き、先ずは正しい形に注意を払っていることが大切なことでして、その他は正しい形に自ずと付いてくると思います。正しい姿勢が大切なことに異論はないのでしょう。...
居合道の味
ハイレベルな技前は雑味がないためサラッとしていて、概してシンプルに見えるものです。 そこには誇張した目立った動作がなく滑らかなので目を凝らしていても印象に残らないほどです。 料理の繊細な味に、舌が試されるように、本当の名人技というのは、技の方が見る眼を選別するものなどで、ど...
初心に帰る
居合道への入門のきっかけは、皆様それぞれ違うと思いますが、私はTV時代劇「鬼一法眼」(若山富三郎主演)に竹刀とは違う魅力を感じ、いつか日本刀を扱ってみたいという思いを抱いたことが始まりでした。 その後、最初に拝見した居合の技が、抱いていた思いと一致し、即納得できたでことが居...
礼式について
先週はスペースの関係から、礼式のみを稽古をし、改めてその奥深さを感じました。 居合道は礼に始まり、礼に終わると言われる、礼を最も重んじる武道です。 それ故に礼式における諸動作は、神殿・対人・刀礼ともに敬意をもってなし、礼儀に適ったものでなければなりません。そして、礼式は清明...
祝・ご昇段
昨日(5月3日)小平市総合体育館において、春季恒例の神州居合道連盟第14回段位審査会が実施されました。 当道場からは、4名が受審され、それぞれが三段位、四段位、五段位、教士に合格されました。誠におめでとうございました。 私が若いころ昇段した際、師匠から「新たに大きな器を得た...
技の伝達について思うこと
昔の剣士は口伝を頼りに学び、その言葉が解る者のみに技が伝承されたのだと聞かされてきた。稽古においては技前についての解説もあまりなく、師匠の形を見るだけの文字通り、稽古(いにしえを考える)を実践するのみであり、実のところ師匠の技を受け継げるのは、極一握りであったそうだ。...
稽古について思うこと
習字でお手本をなぞりますが、 居合に限らず、 努力ではなく、何かをとことん真似していると、新しい発見が生まれます。 普通、目標とする対象を真似るわけですが、その際、目標と自分との間の差異を埋めようとして、色々と比較検討したくなる気持ちも分からなくはないですが、芸術ではない居...
再び姿勢について
フィギュアスケート羽生選手の体軸云々についてのTV報道を耳にしましたが、しっかりとした彼の体軸が、隅々まで行き渡ったスムーズな演技のもとになっているように思えます。 居合では姿勢がとても大切で、姿勢がよくないと、本来持っている力が発揮できずに、もったいないことになってしまい...
稽古時の心持ちについて
稽古のもともとは「古(いにしえ)を考えること」というの意味ではありますが、過去に身を置くことではなく、技は今のこの瞬間に在るものです。また、追体験するということともは少々異なります。 先師の技や他人の技を第三者が、体験することは出来ないからです。...