勇往邁進(ゆうおうまいしん)の気概
居合における居技の打下し時、「前進してもしなくても宜しいが、前進した方が、勇往邁進の気概があってなお宜しい」と福井虎雄先生は仰っていた。 私も当初は、その場で打下していたが、今はその教えに習って一足長或るいは半足長前進している。 確かにその方が刀勢が生まれ気分も充実する。...
伝統を求めるか、趣向にまかせるか
本年も靖国の御霊に演武を奉り、清清しい気持ちになれた。 実戦をともなうことのない現代において思い思いに技を解釈するか、或いは先人に思いを馳せるのか。 福井虎雄先生から「一人になっても英信流を続けて行く覚悟はあるのか」と問われ、続けて行くと約束した先輩剣士がいる。その約束を生...
技前における基本の重要性
基本とは初心から熟達に至るまで、外してはならない流派における掟であります。 つまりそれは初心における基礎固めのための初歩的な事柄ではなく、むしろ終生目指すべき真髄であるわけです。 宗家訓にある「居合を学ばんとするものは、技の末を追わずその根源を糺せ」とあるが、その根源に当た...
気剣体の一致
居合においては、技の流れを止めないことが大切です。 静止しているように見える場面でも、体は内面において躍動していなければ死に体となります。陸上短距離走のスタート時の心境でしょうか。 即ち、私感ながら、動の中に静あり、静の中に動ありということでしょうか。...
「理会(形)」と「気迫」の両輪
対敵技である居合においては、流派の掟に基づいて伝承されてきた正しい「理会(形)」と、そこに「気拍」が伴なうことが求められます。 理会を伴わない気負いに任せた粗暴なものは、むしろ気迫とは相反しますし、理会を欠いた気勢だけのものでもいけません。...
稽古との向き合い方
いつも同じ動作の繰り返しで、十年一日のように感じられるとしたら、言葉は悪いが、いい加減にやっているからである。 前回と今回の動作の違いがわかるかどうかが、上達するか否かを分ける。 技を自分のものにするためには、動作を繰り返すごとに、何か新しいことをしなければならない。202...
技の密度を高める
稽古の時に、細部にこだわることは、単に技を細かく分解することとは違います。 それは、反対に多くの技術(情報)を一つに集めるということです。情報量が多ければ、一本の技の密度は高まります。スカスカな技は波の立たない穏やか水面のように起伏がありません。起伏と言っても、技のメリハリ...
居合技における実力
古武道には多種の流派があるが、源流を忠実に守ろうとするもの、そこから逸脱するものまで多様である。 小生は前者に共感する。その謙虚で真摯な姿に魅了され、かくありたいと思う次第である。 それが、古武道に入門し修練する本義であるし、それなくして一体どこへ向かうというのだろうか。...
立合い(截ち相)の意識で臨む
居合は芸能ではなく、敵と截ち合うためのものであり、第三者に見せるためのものではありません。 したがって、第三者の評価を得るための態度で臨んではいけません。 その際、敵を制する勇往邁進の気概を持たねばなりませんが、それは披露するためのものではなく、あくまで敵に対するためです。...
稽古が始まる時
入門当時は、技を習い覚えことから始めなければなりません。それは未経験から一歩を歩み始めることで、しばらくは新たなものを積み上げて行く感覚であり、思えばそこには未だ工夫と言う意識はなかったように思います。 いつの日か向上という意識が芽生えますが、まだまだ稽古の緒に就くのは先の...