芸から武技へ
「形に最も重んずべきは、単にその動作のみならず、その精神にして気合充実せず、精神慎重を欠かば、如何に軽妙に之を演ずるとも一の舞踊と択ぶところなし」と太刀打位の著書の冒頭で福井虎雄宗家が述べられている。 また、鵜の目、鷹の目で眼光鋭く、敵逃さじと迫る間の詰まった技について度々...
土台としての足幅(2)
安定した体勢をつくるためには、足幅が最も大事である。 足幅には、前後にとる幅と左右にとる幅がある。 前後の幅は、前足と後足の間に、個人差はあるが、概ね三足長が入るのが二歩幅であるとの教えがある。 床に膝を着いた状態では、前脛が床に垂直に立ち、後ろの大腿部も床に垂直に立つのが...
区切って稽古する訳
技を残していくために、昔の人はよく図で示していました。 小生も技を教わるとき、先生方はポイントごとに動作を止めて説明してくれたものです。 それにより、居合の技には節目があり、その節目、節目が連なって出来ていることがわかりました。...
見方の違い
居合は剣道のような対戦がないため、評価者の「感性、指導者、熟練度、所属組織」によって判断が大きく異なるものである。 とにかく、その判断は評価者の頭の中にあるものだから、演武者はあずかり知らぬことで、一々それに翻弄されずに各自の信念に基いて正々堂々と演武して欲しいものである。...
技のスペック
当道場では、第20世代、第21世代を用いている。 小生にとって、それらはハード面での相性がよく、特にソフト面での機能性にとても馴染易い。2022.8.5会水